芸能界におけるメンタルヘルスケアの広がりを求めます

芸能界で働く全ての方に対するメンタルヘルスケアがより充実したものとなりますように

安井弁護士様のコラム『芸能人のメンタルヘルス対策のすすめ』より その3

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Oliver KepkaによるPixabayからの画像

 

今回も前回に引き続き、日本エンターテイナーライツ協会』様のサイト内の安井弁護士様のコラム『芸能人のメンタルヘルス対策のすすめ』より、その中の三つ目の項、「3 病気かもしれないと思ったら」について取り上げてまいります。

 

 

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こちらの項で、安井弁護士様は、メンタル面の不調に関しては「素人判断は危険」であるとはっきり書いていらっしゃいます。そして、「病気かもしれないと思ったら専門家のもとで早期診断と初期治療を正確に行っていく必要があります。」とも書いておいでです。(いずれも太字は原文ママ

 

そう、今、こちらを拝読していて、わたくし自身もはたと気づいたのですが、やはりこうした分野のことにつきましては、専門家のかたのきちんとしたご判断を仰ぐことが非常に重要なのですよね。

 

素人判断でなんとなくごまかしていった結果、後になって突然発作的になんらかの重篤な症状に陥ることにもなりかねない。つまり、心の問題に関しては過信は禁物、ということです。

 

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そうは言っても、「ドクタージプシー状態」に陥られるかたも少なくないことでございましょう。わたくしも一時期いろいろと迷って、県下の様々な精神科さんや心療内科さんへお伺いしたことがございます。ま、最後は結局もともとの主治医の先生お二人のご了解をいただいて、10年に及ぶ投薬を止めることが出来たのですけれどもね。

 

 

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でもーー、たとえ一時期、そうした「ドクタージプシー状態」が続いたとしても、きっとねーー 精神的につらいときに、自分にあった先生を探すのはものすごい負担で、それはそれは大変なことだとは思うのですけれどもーー、でも、きっと、あきらめずに探し続ければ、いつかきっとよい先生やよいカウンセラーさんにお出逢い出来るのではないか? とわたくしは希望を持ちたいと思います。

 

まぁ、先生もカウンセラーさんもひとりのおひとですからね。ケアをしてくださるかた、ケアを受ける側、といった関係を超えて、対ひとりの人間としての相性は勿論あることでしょう。

 

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わたくしも散々いろいろなところでカウンセリングなどもお世話になってまいりましたが、今でもあの先生とのカウンセリングは本当によかったなぁ……と思うかたが幸運にもいらしてくださいます。それはわたくしの母校の心理学関係の先生でいらっしゃいまして、もうその先生のお世話にはなっていないのですけれども。でも、やはりあの先生とのカウンセリングは毎回本当に楽しかった(!)ですし、心が晴れ晴れしてゆくような感じだったのですよね。まぁ、もともと、おひととしての相性もよかったのでしょう。

 

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前述のとおり、メンタル的な不調に陥った場合、なかなかよい専門家さんにすぐにはたどり着けないこともままあろうかと存じます。けれど、なんて言うのかな、きっとね、それなりにでもやはりケアを受けるということは必要だと思いますし、なかなか難しいとは思うのですけれども、自分自身の症状に落ち込まず、ケアの進め方についてもあまり思い詰めずに、出来るだけ長期的な視点で物事を見てゆくようにしつつ、そのときそのとき出来ることを無理のない範囲内で続けてゆければよろしいですね。

 

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こんなことを書いていると、晩年超多忙過ぎた春馬さんは、そんなケアを受ける暇も時間もエネルギーもなかったのでは? と思い、心が痛くなりました。芸能人のかたもずっとエンジンフル回転で働かれるのではなく、ご自分にとって無理のない範囲内でのご活動が続けてゆけるように、またそのご選択が可能な業界でありますことを切にお祈りいたします。

 

まぁ、でも、春馬さんは自ら望んでものすごくいそがしくされていた……というようにもお見受け出来ますし。「止まれない駒」状態でいらしたのかなぁ。なんともなんとも胸が痛いです。

 

というわけで、今回も最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

安井弁護士様のコラム『芸能人のメンタルヘルス対策のすすめ』より その2

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Kranich17によるPixabayからの画像

 

こちらの記事に引き続き、今回も日本エンターテイナーライツ協会』様のサイト内の安井弁護士様のコラム『芸能人のメンタルヘルス対策のすすめ』より、その中の二つ目の項、「2 メンタルヘルス対策とはメンタルを強くすること?」について取り上げてまいります。

 

 

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こちらで、安井弁護士様は、次のように書いていらっしゃいます。

 

" そもそもメンタルの悩みを抱えることやメンタルが弱いことは悪いことなのでしょうか。私はメンタルの悩みを抱えることは誰にでも起こりうることであってそれ自体はなんら悪いことではないと考えます。メンタルヘルス対策として大切なのはまず自分自身がメンタルの悩みがあることを自覚して受け入れたうえで、そうした悩みやストレスを他人に開示できるようにしていくこと、そして自分にあった適切な対処方法を身につけていくことです。" 

 

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そう、こちらの項で安井弁護士様が最初に書いていらっしゃるように(※その部分については、こちらではご紹介いたしません)、「メンタルが強い」からメンタルヘルスが維持できないわけでは決してないのですよね。これまでここでわたくしが繰り返し書いてまいりましたように、メンタルの不調はいつ誰に起こってもおかしくないことなのであり、それはほんと、誰にもわからないことなのです。

 

勿論、お身体が生まれつきお強いかたもいらっしゃるように、確かに、お心の面においてもお強いかたはいらっしゃるのでしょう。でも、逆に、そうしたお身体のお強いかたが普段からご自分の体力などを過信された結果、最後、思わぬところで大きなご病気が見つかり、結果、瞬く間に帰らぬひととなられることだってあり得ます。寧(むし)ろ、普段からご自分の限界を自覚し、休み休みいかれるかたのほうが結果的に長生きされることだってあるのです。

 

 

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というか、ほんと、お心の不調というのものは、人生において多少波あって当たり前なのであり、そうした状況に陥ることを「精神力が足りんからだ」とか「心が弱いからだ」と言って、そのかたを責めるようなことは百害あって一利なし、ほんと、害悪極まりないこと、なのですよね。

 

そうではなく、繰り返しになりますが、いつなんどき、誰がメンタルの不調を抱えることになっても、それはそのかたにとっては避けられないことなのでしょうし、一日も早くその状況に適切な対処を行うことのほうがとてもとても大事です。

 

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ほんと、安井弁護士様の "私はメンタルの悩みを抱えることは誰にでも起こりうることであってそれ自体はなんら悪いことではないと考えます。"、このお言葉に尽きます。確かに、メンタルの不調は、身体の健康と一緒で、ないに越したことがありません。けれど、人間、この世で生きていれば、様々なことに出逢う(というか、「出遭う」)わけなのですから、日々の営みの中で、メンタル面で波があっても当然だし、中には一時期調子が悪くなることだって充分あり得ることなのです。

 

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だからこそ、ひとりびとりに求められるのは、これもまた安井弁護士様のお言葉をお借りして恐縮ですが、" まず自分自身がメンタルの悩みがあることを自覚して受け入れたうえで、そうした悩みやストレスを他人に開示できるようにしていくこと、そして自分にあった適切な対処方法を身につけていくこと " なのですよね。

 

普段からお心は生ものであり、様々にその日によってその調子も変化するということ、身体のケアを怠れば体調不良になるように、お心の健康にも日々心配りがなければ、そこに不調が起こるのは至極当然であるということ。

 

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そのためにも、普段からお心の調子にご自身がちゃんと気を配り、心を配り、自分自身で出来る範囲内のことでもいい、ちゃんとケアを続けてゆくことが非常に大事です。

 

それは例えば、定期的に趣味の時間をとられることでもいいですし、定期的にどなたかのカウンセリングを受けられることでもいい。幸い、今は医療機関以外にも、心理職のかたに繋がれる方法は沢山あります。わたくしもここのところ、オンラインでのカウンセリングをいろいろと試させていただいていてまいりました。何事もまずはやってみなければわかりませんし、そこらへんの試みは気軽にしていただきたく存じます。

 

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とにかくーー、心も身体と一緒で不調を抱えることがあるのはごく自然なことであること、メンタル面が強いことがいいというわけではないということ、そして、誰しもがいつメンタル面での不調を抱えてもおかしくないのだということ、そこらへんのところのことを念頭に置いて、心の健康づくりのために、日々の、ご自分なりの仕組みをつくっていっていただければと思います。

 

どうぞあなたのお心にいつも平安がありますように。最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

普段からメンタルヘルスの問題に興味・関心を持つこと

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mohamed HassanによるPixabayからの画像

 

今回は、芸能界におけるメンタルヘルスケアの問題を考えるときに、わたくし達一般人が出来ること……の一環として、普段からメンタルヘルスの問題に興味・関心を持つことの大切さについて、改めて考えてまいりたいと思います。

 

皆さまは普段、どのくらいメンタルヘルス関連の話題に自らの意識を向けていらっしゃいますか? あまりそうしたことには興味・関心はない? 時々気になる程度? まぁ、それはそれぞれに個人差がありましょうね。それはおひとりおひとり違っていて当然ですし、いつもそうした話題やテーマに触れておかなければならない、ということではありません。

 

けれど、身体の不調については、皆さま、敏感でいらっしゃるのではないでしょうか? 日常生活の中でちょっとつかれがたまっていたり、たまに風邪をひいたり。あと、お仕事で無理が続くと肩や腰に来たり。睡眠不足で頭痛が多いなぁ、ってかたもいらっしゃるかもしれません。

そう、わたくし達って普段、健康の話題には結構興味・関心があるのですよね。特にお年を重ねれれば重ねるほど、病気自慢? と思いかねないほど、多くの方がそれぞれに「ここが悪くてね」といった話題をされます。それって、やっぱり身体の健康が日常生活の土台となっている……というか、健康でないと、日常生活にも支障を来たすから、なのですよね。だから、自然とこうした話題に触れることは多くなる。

 

でも、その反対に、一体どれだけのかたが心の健康についてお話しになるでしょうか? 「今日はちょっとイライラしてね」とか「今日、あんなことがあってね、怒っちゃった。信じられなーい!」などと、所謂(いわゆる)愚痴レベルで(失礼!)心の状態について触れられることは多くあることでしょう。でも、本当にーー真面目に、一体どれだけの方が、日々体温を測るように、その日のご自分の心の健康状態について留意なさっておられることか? そのへんのチェックって、実はものすごく大事なことなんですけれどもね。

 

これはもしかしたら、学校教育にも問題があるかもしれません。幼い頃から、もっとメンタルヘルスリテラシー教育を受ける機会があったなら、わたくし達も日常的に心の健康状態に気を配るのではないかな? と思います。そこらへんもまだまだ、ですよね。日本は。

 

そう、日本も、もっともっと日常的にメンタルヘルスについての情報や学びが出来るような社会になってゆかなければなりません。前の記事でも申し上げましたが、心の健康も身体の健康も同じくらい大事です。だからこそ、普段からもっとわたくし達がメンタルヘルスについて興味・関心を持つことが必要だとわたくしは思います。それは絶対……とは言いませんが、でも、そうした領域を普段から意識しておくことは人生においてとても大事だし、そうした話題が社会の一般常識となるくらいになってゆかないと。

わたくし達が心の健康状態にもっと気を配るようになれば、それこそ、結果的に身体の健康増進に繋がるかもしれません。医療費削減が歌われて久しい令和の時代、まさに全人的な医療が求められているとわたくしは思います。その「全人的な治療」には言うまでもなく、心の領域も含まれています。心の健康に興味・関心を持つことは、ひとがよりよく生きてゆくこと、或いは、社会全体の健全化を目指すためにも不可欠なのです。

 

ーー 最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

安井弁護士様のコラム『芸能人のメンタルヘルス対策のすすめ』より その1

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Ritesh TamrakarによるPixabayからの画像

 

今回からは、日本エンターテイナーライツ協会』様のサイト内の安井弁護士様のコラム『芸能人のメンタルヘルス対策のすすめ』より、これまたその中の各項にフォーカスして、それぞれに思うところを書かせていただいてまいりたく存じます。

 

 

今回はまず、最初の「 1 精神疾患は身近な存在である」について、です。

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こちらで、安井弁護士様は、心の病気はなんら特別なものではなく、誰もがかかりうるもの、といった意味のことを書いていらっしゃいます。このことにつきましては、わたくしもこのブログで何回も繰り返し述べてまいりました。

 

そして、日本は諸外国と比べて、精神疾患への理解や取り組みがまだまだ遅れている、といったこともおっしゃっておられます。これにつきましても、わたくしも非常に深く共感いたします。

 

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未だに日本では心の病は「心の弱いひと」がかかるもの、という認識が大半なのではないでしょうか? それは、イコール、心の弱いひとはダメ、という価値観が根底にあるのであり、更にそこにはふるき日本の悪しき思想のひとつである「根性論」=「精神論で何でも乗り切る」みたいなところが未だに社会のそこここにはびこっているのでしょうね。もう本当にやめていただきたいです。そういう前近代的なものの考え方は。本当に。

 

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ここで安井弁護士様はうつ病と依存症を取り上げておられますが、ほんっと、この依存症の問題もなかなかに根深い問題ですよね。これは何も薬物のみとは限りません。(芸能界だとすぐに薬物がどうのこうの……と言われるのでしょうが) わたくし達の身近なところにおきましても、タバコへの依存、アルコールへの依存というのは本当に沢山あるケースです。

 

つい先日もわたくし、酸素ボンベをいつも引いていらっしゃるおじいさまが、なーんと、タバコを吸っていらっしゃるお姿をたまたま拝見して、もうびっくり仰天いたしました( ゚Д゚) 酸素ボンベをつけるほどに肺を痛めていらっしゃるのでしょうに、まだおタバコを吸われますか!? という……。本当に絶句です。

 

そう、お酒への依存だって非常に多い。病的なところまでいかなくともその一歩手前というかたは意外に沢山いらっしゃるのではないでしょうか? そして、こうした依存症の治療についても、日本はまだまだひっじょーーーーーに遅れている。

 

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こうした依存症ってね、勿論、ご本人の責めに帰す点は必ずあるでしょう。けれど、こうした依存症は「病気」なんですよね。何よりも、適切な医療的ケアが必要なんです。

 

それをご近所さんの目が……とか言っているから、ますます悪化してゆく。ほんと、こうした病気はちゃんと病院で治療すべき!! という風潮になってほしいです。

 

特にこうした問題を抱えるお身内のかたがいらっしゃるご家族さまにおかれましては、本当に毎日頭の痛い問題だと思われますから。ーーっていうか、それ以前に、まず命にかかわることでしょう? どうして日本はこういう点が遅れているのかな? (とまた怒ってしまっております(;'∀'))

 

それもこれも全部、やはり「よそさんの目が」とか、「ご近所さんに何を言われるか」とか、そんな外部の目ばっかり気にしているからなのではないでしょうか? 

 

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ーーと、話がまた脱線してしまいましたね(;'∀')

 

とにかく、心の問題、症状、病気、障害というのは、ほんと、繰り返しになりますが、いつなんどき誰がなってもおかしくはないんです。そんな可能性、自分は全くゼロよー! とか言っていても、明日突然思いがけない天災が起こって、それまでの日常が吹っ飛んで、ひどい PTSD を抱えることになるかもしれない。ほんと、いつ誰が悪くなってもおかしくないんです。(言うまでもなく、悪くならないに越したことはありませんが)

 

それに、これも、これまで何度となく述べてきたことですが、芸能界は非常に過酷な競争社会です。一般社会で生きているわたくし達でさえ、いつなんどき精神疾患を抱えることになるやもしれないのに、芸能界に携わっておられる方々のそのリスクは何倍も高いと言わざるを得ません。だからこそ、この業界にはしっかりしたメンタルヘルスケアの取り組みが必要だとわたくしも思うのです。

 

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自らお空に旅立たれるまでいかずとも、薬物で逮捕されたり、なんらかの依存症でリハビリが必要だったり(これは特に海外のかたのケースがよく報道されますよね。日本は表に出てこないだけ?)。

 

とにかく、何度でも言いますが、芸能界にいらっしゃる方々の健康リスクは非常に高いのですから、それに見合ったケアが出来るようになってゆかないと。それも、業界全体でちゃんと仕組みづくりをしていかないと。本当の意味でいいエンターテインメントは提供出来ないのではないのでしょうか?

 

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せっかく主役映画がお披露目になっても、その肝心の主役さんがご不在というようなかなしみを二度と繰り返さないために。(春馬さんの最後の主演映画「天外者(てんがらもん)」がそうでした)

ある意味、とても大変な世界で日々懸命にお仕事してくださっている芸能人の皆さま、スタッフさんも含め、全ての芸能界に携わられる方々の労働環境がよりよくなりますことを、ほんと、心から祈ります。

 

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それにしても、こうした健康……特に、このブログでは心の健康について取り上げておりますので、心の健康について言いますが、やはり日本のすぐ「なかったことにしたがる風潮」というのは、どう考えても「臭いものに蓋」、そして、「根性で何でも乗り切る」みたいな、古い昭和の価値観(勿論、昭和だけではないのでしょうが)がやはり諸悪の根源なのではないか? と思えてなりません。

 

それを思えば、海外の有名人の方々が何らかの依存症やトラウマなどを告白されて、それについての治療を積極的に行ってゆかれることについては、非常にある意味、進んでいるよなぁ、と心から思います。

 

「臭いものに蓋」をしても、なんの改善にもならないのにね。ほんと、日本のそういう思想が早く駆逐されてほしいです。(とまた今回も暴走気味です、失礼(;'∀'))

 

最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

ORICON NEWSさん の記事 "芸能界で相次ぐ自死、芸能人のメンタルケアと「自らを守る」当事者団体の必要性" 2020.10.16 より その5

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Free-PhotosによるPixabayからの画像

 

三つ前のpost に引き続き、今回も ORICON NEWSさん の記事 "芸能界で相次ぐ自死、芸能人のメンタルケアと「自らを守る」当事者団体の必要性"(2020.10.16)、こちらにを取り上げます。

 

 

三つ前の post では、 同記事の中の " レディー・ガガもクスリ服用を告白するアメリカ、「病院へ行くことを敬遠してしまう」日本 " という項について触れさせていただきました。

 

今回は同記事の最後の項、" 垣根を超えた体制作りの動き、芸能人による当事者団体の必要性も " について、見てまいります。

 

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こちらの項の中で、日本エンターテイナーライツ協会』様の佐藤大和弁護士このようにおっしゃっておられます。

 

「日本では、現状、俳優など実演家らによる団体がまだまだ少なく、団体を作りにくい環境でもあります。ですが、健全な業界を作るためには、今後は芸能人らがユニオンを含んだ当事者団体等を作り、その団体等を通して、自らの権利を守るために問題提起をしたり、相互にケアをする仕組み作りをしたりしていくことが、強く求められると思っています」

 

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そう、まずは何よりも芸能人の方々の地位を向上させるためには(=プロダクション様と同レヴェルとする)、まず、芸能人さん達が自ら主体的に声を上げていっていただくことも非常に大事なのですよね。

 

なぜなら、当事者だからこそ見えてくるもの、お感じになっていらっしゃる物事、というのがきっと沢山おありだろうだから。

 

おひとりおひとりはそれぞれに日々非常に過酷な環境下におられて、ストレスフルでいらっしゃったとしても、当事者同士が集まり、団体として声を上げてゆかれるのなら、またそれでこそ伝わるものもありましょうし。

 

芸能人さんと言えば、それぞれおひとりおひとりがライバル同士……ということにもなりかねませんが、けれど、ご自分たちの労働環境をよりよくしてゆかれるために、是非今後、何らかの形でまとまって声を上げていっていただければな、と思います。

 

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幸い、今は少しずつ芸能界の流れも変わってきているように感じます。例えば、元 SMAPさん のメンバーさんでいらした、「新しい地図」の御三方の今のご活躍を見れば、随分と希望が持てます。その他にもね、以前では考えられなかったような動き(特に若手を中心に声をあげられることが多い)も増えてきておりますしね。

 

少しずつ、本当に少しずつでも、古い悪しき習慣などが廃れていって、芸能人の方々にはこれまで以上によりよい環境でお仕事をしていただきたいと願って止みません。どうかこの流れが様々に加速してゆきますように。そう心からお祈りいたします。

 

最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

ことをよくしてゆくために、自分に何が出来るか?

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Olya AdamovichによるPixabayからの画像

 

これまでこちらのブログを書いてまいりました中で、なんだかーーわたくしはあれがダメ、これがダメ……といった感じで、まるで建設的な物言いをしてこなかっなぁ、現状にダメ出しするばかりではなく、では、現状を少しでもよくするために、自分に何が出来るかをもう少し具体的に考えたほうがよいんじゃないか?、そんなふうに思い至りました。ですので、今回はそうしたことを踏まえながら、書いてまいりたく存じます。

 

ーーでね、冷静になって考えたら、ほんと、ここでダラダラ愚痴を言っていてもダメなんですよね。そうではなく、芸能界の皆さまを応援させていただく一般人としての自分に何が出来るのかを具体的に考えてみることが非常に大事だなぁ、と思いまして。

 

確かにーーただの一般人のわたくしのような立場の者が、芸能界の皆さまのお心の健康のケアがもっと充実するようにーー! だなんて働きかけてゆくことはなかなか難しいいことなのでしょう。ま、それは重々承知の上で、署名活動をさせていただいたり、その署名活動をより活発化させるために、このブログを設けたりしております。

 

でも、それ以外に、芸能界でお仕事をなさっておられる方々のために何が出来るか? というと、それは芸能人さんや芸能の世界でお仕事をしていらっしゃる方々をまず何よりも応援させていただくこと、だと思うのですよね。自分にとっての「推し」さんは大いに応援する。そのかたの御作品で円盤化されたものや何らかの形になったものがあったら購入したり、作品を拝見したり、何かのイヴェントなどがあったら、そちらに赴いたり。あとは何かグッズ化されたものがあったら、それを購入させていただいたり。あとは折に触れてファンレターを送るとか。いろいろとね、そのかたを「応援させていただくこと」、それはいちファンとしても出来ることですよね。

 

取り立てて普段から「ファン!!」として追っていないかたでも、何かの機会にお手紙をお送りしたり。わたくしはよくこれをやります。特別ファンではないかたでも、何かご病気になられたり、なんらかのアクシデントに見舞われたりされたなら、出来るだけお見舞いや励ましのお葉書を出すようにしています。

 

ほんと、日々、様々な形で芸能界でお仕事をなさっておられる方々を「応援させていただく」ことは出来ると思うのです。だから、そうしたあたたかなエールをお送りし続けてゆくこと。これはファンとして出来ることですし、自分自身もそうした活動をしてすること自体、ハッピーになれるし、楽しいですよね。

 

他には、出来るだけーー普段から SNS などでも、芸能人の方々の話題に触れるときには、そうした方々もおひとりの人間でいらっしゃるのですから、簡単に批判したり非難したりしない。出来るだけポジティブなワードを使っていくよう心がけること。

 

そして、遠く離れた芸能の世界の「推し」さんのお心のケアがちゃんと出来るよう祈るなら、まずは、自分の身近にいらっしゃるかたのお心の健康をまずは祈ること、そして、身近にいらっしゃる方々を大切にすること。

 

この世は全て繋がっていると言いますし、たとえどんなに遠く離れた芸能の世界であったとしても、あなたが目の前の同僚さんを大切にされることが、まわりまわって、芸能界というお仕事の場で働く「推し」さんにとってのプラスに繋がってゆくかもしれない。ちょっとスピリチュアル的な物言いを致しますが、ほんと、世の中ってどこで何がどうつながっているかはわからないんです。ですから、芸能界でお仕事をされる方々の心の健康を祈るなら、まずはあなたの身近にいらっしゃる方々の心の健康について、自分なりに気遣い、出来ることをやってゆくこと。それが回りまわって、「推し」さんのお仕事におけるメンタルヘルスケアの充実に繋がってゆくかもしれない。わたくしは真面目にそう思います。

 

何事もね、小さな一歩、小さなひとつのプロセスからです。何の影響力もないわたくしのような者が書いているこのブログだって、もしかしたら、芸能界の有力者のかたのお目にとまって、そのかたが実際にこうした課題(芸能界におけるメンタルヘルスケアの改善)について動いてくださることがあるかもしれない。今の時代、ほんと、想いや意志はまずこうして発信しないと何も始まらないんですよね。ですから、どんなに微力でも、とりあえず思うところまでこのブログは続けてまいりたく思っております。

 

どうぞ今日もあなたの「推し」さんが笑顔でお過ごしになりますように。芸能界でお仕事をなさっておられる方々の労働環境がどうか少しでも改善されますように。あたたかな祈りをこめて、今回はこのへんにさせていただきます。最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

「推し」さんが生きていらっしゃる世界は本当に本当に尊い

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Thomas-SuisseによるPixabayからの画像

 

これまでーーわたくしが春馬さんのファンになったのは、彼がお空に旅立たれてからだと書いてまいりましたが、春馬さんが旅立たれていちばんかなしいって、やっぱり、春馬さんが今この世界にいらっしゃらない、ってこと、なんです。

 

春馬さんのファンになるまで、好きな芸能人さんがお空にいらっしゃる……だなんて、経験したことなかったし、生まれて初めてこんなにもハマった芸能人さんが既にお空にいらっしゃる……だなんて、なんてもう残念でかなしいことよ……と思えてなりません。

 

そうなるとね、つくづく思うんですよ。所謂(いわゆる)「推し」とするかたが、この世にいらっしゃることがどれほど尊く素晴らしいかって✨

 

大げさでもなんでもなく、ひたすら真面目にそう思います。だって、春馬さんを「推し」とするわたくし達が大好きな春馬さんは、世界中のどこを探してももういらっしゃらないんですよ。たとえ「世界の果て」と呼ばれるところまで、それこそ地球のあちこちをくまなく探し回っても、それでも、彼にはもうお逢いすることが出来ないんです。これがどれほどかなしくーー、そして限りなく寂しいことであることか。

 

ですから、今、「推し」さんがちゃんとこの世で生きていらっしゃって、日々そのご活動を追える方々には、それがどれだけ幸せな、本当に素晴らしいことか……!! ということをわたくしは心の底から訴えたい!! ほんと、それって、ものすごく尊く素晴らしいこと、なんですよ。「推し」さんが生きていらっしゃる世界にご自分も一緒に生きていられるということは。

 

ま、そうは言っても、わたくしはたとえ春馬さんと夢の中でたまにお逢い出来るだけであったとしても、それでも彼のファンであることは止めませんけれどね。それこそ「春活」と呼ばれている、春馬さんを讃える活動はまだまだ全然し足りないから。これからも続けてゆくつもり。っていうか、あんなにも魅力あふれる御方、知れば知るほど、その沼にハマるだけなんです、ほんと。

 

とにかく「推し」さんがいらっしゃらない世界をこれ以上つくり出してはいけない。そうでなくとも、「推し」さんにはいつも笑顔で元気よくお仕事をしていただかないと。そうした芸能界をつくるには、「推し」を大切に想うおひとりおひとりのお声が大切なんです。一般人に何が出来る? ではなく、一般人だからこそ出来る何かがあるはず。

 

わたくしがこうしたブログを綴ることなんて、ほんと、微力も微力に過ぎないんでしょうが。でも、ほんと、「推し」さんがいらっしゃらない世界なんて、これ以上絶対つくってはいけないと思うから。どんなに微力でも、これからも少しずつこのブログを続けてゆけたらと思います。それがわたくしにとっての春馬さんへのご恩返しのひとつであり、春馬さんへのお供養だと勝手に思い込んでいるから。完全な自己満足に過ぎない活動なんでしょうが、とりあえず、自分の中で納得するまで、続けてまいりたく存じます。

 

今回も最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。この記事をお読みくださるあなたさまと、あなたさまが大切に想われる「推し」さんが今日も笑顔でいらっしゃいますように✨