芸能界におけるメンタルヘルスケアの広がりを求めます

芸能界で働く全ての方に対するメンタルヘルスケアがより充実したものとなりますように

ELLE [ エル デジタル ] の記事「”推し”のメンタルヘルスを守るために私たちができることって? 臨床心理士がアドバイス」より その1

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Total ShapeによるPixabayからの画像

 

久しぶりの更新になりました。今日は ELLE [ エル デジタル ] より、臨床心理士さんであり公認心理師さんでもいらっしゃる枚田香(ひらた かおり)さんの記事、「 "推し" のメンタルヘルスを守るために私たちができることって? 臨床心理士がアドバイス」をご紹介させていただきたいと思います。

 

 

まず、今日は最初に書いてある「推しとファンの距離が近い時代だからこそルールを守ろう!」について考えてみたいと思います。

 

枚田さんも書いていらっしゃるように、昔の「芸能人さん」はまさに「スターさん」✨でいらっしゃいました。プライヴェートなんて勿論ベールに包まれていて、とにかく美しい、かっこいい、偉大な、素晴らしい、雲の上のひと!! そんなイメージだったのではないでしょうか?

 

それが時代の変遷とともに、随分と「芸能人さん」とわたくし達一般人との「距離」も近くなりました。勿論、芸能人さんーーこと、わたくしの「推し」の春馬くんほどのかたになってくると、あまりにもお美しくて、尊すぎて、手が届かないかたに思える一方、彼も SNS をしておられて、そのおかげでファンの皆さまも日々春馬くんを身近に感じてこられたのではないかしら? と思います。

 

わたくしは春馬くんがお空に旅立たれてからファンになった者ですが、それでも、彼が Twitter などに遺してくださった彼ご自身のお言葉などを拝見すると、なんだか身近に感じてしまいますものね。ま、それでも彼が「王子さま」であることには変わりないのですが。(年甲斐もなくお恥ずかしいことではございますが)

 

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ひと昔前なら、好きな芸能人さんにコンタクトをとれる……と言ったら、ファンレターをお送りすることや、あとは何らかのイベントなどでお姿を拝見したりすることくらいしか出来なかったのではないでしょうか?

それが今ではこのネット社会で、手のひらの中に(=スマホで、と言う意味です)しょっちゅう、望んだときにすぐ彼らと「触れ合える」ことが出来る。これってね、ほんと、昔なら全く考えられなかったと思うのですよね。

 

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それだけ「距離」が近くなった分、「推し」の方々との「お付き合いの仕方」もより一層大切に考えてゆかなければならない、ということなのでしょう。「推しさん」は確かに「推しさん」なのだけれど、でも、あくまでも、彼ら彼女らもひとりのおひとでいらっしゃいます。「推し活」をさせていただくのなら、そこに「推しさん」への敬意と感謝があって初めて、本当の意味での「よいファン」でいられるのではないでしょうか?

 

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今後、引き続き、こちらの枚田さんの記事について思うところを幾つか書いてまいります。よかったらこのままお付き合いくださいませね。

 

最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

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おひととのつながり、ふれあいがもたらすもの

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Bärbel BauerによるPixabayからの画像

 

当ブログの書き手であるわたくしは、幼い頃からずっとメンタル関連の問題でくるしみ続けてまいりました。特に25歳から35歳までの約10年間はずっとそれこそ「薬漬け」で、本当に本当につらかったです。今振り返っても、あの10年間をよく乗り切れたなぁと(;'∀') まぁ、あくまでも絶対評価において、なんですけれどもね。

 

そんなわたくし、未だに精神的に不安定なところが多々ございます。でも、これでも一時期(その「闇の10年」など)よりも随分とマシになったと自分では思っているのですよね。

 

で、そんなわたくしが、メンタルヘルスにおいてとても大事だなぁと思っているのが、おひととのつながり、なんです。これはね、自分が思っている以上にとても大切で尊いなぁと最近つくづく思うのですよ。

 

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かと言って、わたくしは特別お友達が多いほうだとも思っていないし、未だにこの年齢(もう随分と本当にいい年齢です(;'∀'))になっても、おひと付き合いはとても苦手だったりします。でもね、逆に言うと、この年齢になってきたからこそ、ある程度割り切れるようになったというか。いい意味でね。

 

おひととのつながり……というと、何かこう密な、濃いものを想像されるかもしれませんが、そうではなくって、日常生活でお出逢いする方々ーー例えば、いつもよく行くお店の店員さんだったり、職場の同僚の皆さまであったりーー、そうした、ある意味ライトな関係でさえ、日々を生きてゆくにあたって、ものすごく支えというか、心によきもの、明るみをもたらしてくれるものだよなぁって、最近とみに思うんです。

 

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別にね、自分の悩みとか、プライヴェートとかを敢えてお話ししていなくっても、例えば、突然フラッと入った美容室で初めてお出逢いする店員さんとのごくごく他愛もない会話だって、他にも、問い合わせで電話をかけたある機関の職員さんとのやり取りだって、なんて言うのかなぁ、おひととのやり取り、ふれあいってね、ちょっとしたもの、たまたまご縁があったもの・こと、機会であったとしても、おうちにずっとひとりでこもって、誰とも会話をしないよりは全然いい。

 

あ、勿論、たまのお休み、一人暮らしのかたなら、おうちから一歩も出られなかったとして、すると、今日一日、誰とも話さなかったな、なんて日も当然あることでしょう。別にそれが悪いと言っているわけではないのですよ。そのへんは誤解なきよう。でもね、なんていうのかな、おひととのちょっとした会話やふれあいがね、どれだけ心によい影響を与えるかって、改めてよく考えたらすごいなぁ、って最近のわたくしはつくづく思うわけなんです。

 

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もしかしたら、わたくしとほんの一瞬でもご縁を持ってくださったかたは、とりたててわたくしと相対するひとときを、そんなふうには思ってはいらっしゃらないかもしれない。でも、やっぱりね、おひとと会話すること、コミュニケーションを取らせていただけること、お相手のかたのお顔を拝見出来ること、実際にご一緒させていただけること、というのは恵みだよなぁって思うんです。

 

勿論ね、おひとの中にはどこか合わないかたもいらっしゃるでしょうし、駅でぶつかって来たのに何も言わず足早に去っていくかただっていらっしゃることでしょう。(かなしいことですが) でも、大抵のかたとのご縁はどれも本当にありがたく尊いものであり、そうしたなんてことはないおひととのふれあいが、心の健康にどれだけ役立っているかって、わたくしはやっぱり思うんです。

 

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元気ないとき、落ち込んでいるとき、というのはどんどん自分の殻に閉じこもってしまいがちで、とてもじゃないけれど、おひとのことまで余裕をもって見られなくなります。だから、つい狭量になってしまうこともあるし、変にイライラして、すれ違うかたのことがみんな敵だとも思いかねない。ときには、誰しも、それくらい切羽詰まってしまうこともあると思うんですよね。そんなとき、ふと馴染みのお店によって、店員さんと交わした何気ない会話で、いつもの自分を取り戻せたり。ほんと、ライトな関係にもね、沢山の「よき点」があると思うのですよ。

 

そして、精神的にぎりぎりになりそうなとき、というのは、なんてことはない、そうしたごくごく軽い、日常の人間関係が、実はものすごく癒しになったり、支えになったりもするのですよね。勿論、何でも話せる大親友と呼べるかたや、普段定期的にお世話になっているコーチさんやカウンセラーさんなどがいらっしゃるなら、それはそれは本当に素晴らしいことですが、たとえ、そうした方々がいらっしゃらなくとも、日々、「おひととの交わり、ふれあいの中で生きること、そうした関係の中で生かされている自分」というのは、心の健康を考えてゆく上でとても大事だと思うし、ある意味不可欠だと思うのです。

 

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誰もが皆、この宇宙船地球号の乗組員ですものね。ご縁をいただいたかたとは出来るだけあたたかく優しいやり取りが出来てゆけますように。まずは目の前にいらっしゃるかたを大切にすることから。ひとはひとりでは生きてゆけません。だからこそ、おひとを大切に。勿論、それ以上に、それ以前に、まずは自分を大切に。あたたかな愛を交わしてゆけますように。当記事をご覧くださっているあなたさま、そして、芸能界でお仕事をなさっておられる全ての方々もそうでありますように。心から祈ります。

 

メンタルヘルス関連のアプリでセルフケア

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Jan VašekによるPixabayからの画像

 

こちらの記事にたどり着いてくださいまして、ありがとうございます。当ブログの書き手の Ree Yurico Uchida と申します。

 

さてさて、今回は、「メンタルヘルス関連のアプリでセルフケア」というテーマでお送りしたいと思います。というのも、先日、ネットで検索しておりましたら、このような記事に出逢いまして。非常に興味深く拝読しました。

 

ここ最近またメンタルヘルスに非常に関心を持つようになっておりますわたくしでございますが、AIカウンセリングというのは全く考えたことがありませんでした。でも、上記の記事を読ませていただくに、なかなかに便利なものなのかもしれない……と思い始めております。

 

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で、わたくしのスマホはアンドロイドですので、現時点ではこちらの記事でご紹介しておられるアプリをダウンロード出来なかったのですが、代わりに、それぞれ、以下のアプリを試してみました。

 

 

 

いずれもそれなりによい効果はありそうです♪ 後者の SELF は登場してくれるキャラクターさんとのやり取りがなかなか面白かったですね。

 

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でも、いずれも結局自分でちゃんと習慣化しない(=これらのアプリを使うことを習慣化しないと)と意味がないものでございまして。わたくしみたいにいちどきに二つもダウンロードすることなく、どれかひとつに絞って試してみるほうがいいかもしれません。

 

ちなみに、わたくしはいずれも数日使ってみて、とりあえず、Awarefy のほうはまだ残しておりますが、SELF のほうは、「自分はいい(= No, thank you. )かな……(;'∀')」と思い、途中で止めてしまいました。でも、おいそがしい芸能人さんでも、ちゃんと自ら意識をもって、こういったアプリをご利用になることで少しでもお心の健康に役立つのであれば、是非試してみていただければなぁ、と思った次第です。

 

対おひとのカウンセリングには抵抗がある……というかたにも、こうしたアプリはおすすめです。スマホ一つさえあれば、いつでもどこでも出来ますからね。これからもどんどんこうした便利なツールが増えてゆくといいですね。期待したいです。

 

ということで、今回はこのへんで。最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

安井弁護士様のコラム『芸能人のメンタルヘルス対策のすすめ』より その4

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Coffee BeanによるPixabayからの画像

 

今回もこちらに引き続き、日本エンターテイナーライツ協会』様のサイト内の安井弁護士様のコラム『芸能人のメンタルヘルス対策のすすめ』より、その中の4つ目の項、「4 芸能界におけるメンタルヘルス対策のすすめ」を見てまいります。どうぞよろしくお付き合いくださいませ。

 

 

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こちらの項で、安井弁護士様は、まず、一般企業におけるメンタルヘルス対策の変化(法律におけるストレスチェックの義務化、及び、これに伴う状況の変化など)について触れられた上で、次のように書いていらっしゃいます。

 

" 芸能事務所においてもこうしたメンタルヘルス対策がより活発に行われるようになれば、所属する芸能人の方々のコンディションも安定して、病気の予防はもちろんより良いパフォーマンスの仕事にもつながっていくことでしょう。競争の激しい芸能界だからこそメンタルヘルス対策の考えが普及していくことが望ましいと考えます。" 

 

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ほんと、安井弁護士様のおっしゃるとおりですよね。これまで何度も書いてまいりましたが、一般のビジネス界以上に芸能界は大変厳しい業界です。だからこそ、そこで働く方々が受けるストレスは、きっと一般人のわたくし達のそれ以上にとても過酷なものかと。

 

それぞれの芸能事務所様に所属しておられる芸能人さんのみならず、スタッフさんおひとりおひとりも大切な「人財」です。これからの世の中はおひとを大切にされる企業こそが生き残ってゆく時代であることは、今ここで申し上げるまでもないことでございましょう。

 

なかなかに今のコロナ禍において、資金が潤沢でない事務所様も失礼ながらおありかと存じますが、所属しておられる芸能人さん、スタッフさんを大事にしていただける環境づくりがどの事務所様においても今以上に進みますことを心から願います。

 

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ーーと今回もいつもと同じような結びになってしまいましたね。せっかくお読みくださいましたのに、恐縮でございます。

 

なお、今回で安井弁護士様のコラムを取り上げさせていただくのは終了とさせていただきます。ありがとうございました。

 

GACKTさん の無期限活動休止情報に思う

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mohamed HassanによるPixabayからの画像

 

 

今朝はびっくりするようなニュースが飛び込んでまいりました。そう、歌手であり俳優さんでもいらっしゃる、あの GACKTさん が無期限で活動休止されるとのこと。まずは心からお見舞い申し上げます。

 

お心関連の不調でお休みになってらした深田恭子さんもそうですが、 GACKTさん もお休みされるなら、是非、充分回復されるまで、ゆっくりお休みいただきたいです。

 

いっとき、命の危険までおありだったと聞いて、それはそれは驚きました。 GACKTさん も同世代。もう決して若くはないですからね。とにかくお身体を大事になさっていただければ、と。

 

そして、深田恭子さんや GACKTさん のみならず、他の芸能人のかたもお心やお身体の不調がおありなら、出来るだけご自身のことをまず最優先していただければと切に願います。ぎりぎりまで頑張って頑張って、ついにポキッと折れちゃっては元も子もない。

 

芸能のお仕事って、そう簡単にお休みになれないとは思いますが。でも、やはり健康あってのお仕事、です。今後もし、不調を覚えられるかたがいらっしゃるなら、そうしたかたには勇気をもってお休みしていただける、そんな芸能界でありますように。

 

とにかく GACKTさん 、どうぞお大事になさってくださいませね。お早い回復を心からお祈りいたしております。

 

最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

芸能界にいらっしゃるかたには高いレジリエンスが求められる

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tamara huertasによるPixabayからの画像

 

ひとつ前の記事で「セルフ・コンパッション」について書かれた御本をご紹介いたしましたが、そう言えば、自分をどれだけ思いやれるかってことは、イコール、レジリエンスを意味するよなぁ、と思いました。

 

レジリエンスとは、簡単に言えば、「ストレス耐性」と、あとは自分でどれだけ回復していく力を持っているか? ということを意味します。つまり、何らかの逆境や試練に遭っても乗り越えてゆける力のことですね。

 

こと、競争が激しく、その時々の流れも頻繁に変わりやすい芸能界にいらっしゃるかたは、一般社会で生きているわたくし達以上に、高いレジリエンスの能力が求められるような気がいたします。

 

とは言っても、そのレジリエンス、一朝一夕に身に着くものでもなく。端的に言うなら、修羅場を経験すればするほど、その力もつく……? のかもしれません。でも、それ以前に、もっと、このレジリエンスについて、例えば、研修などを受ける機会があるとよろしいですよね。

 

きっと芸能界に入るくらいのかたというのは、普通の一般のかたと比べて強い個性をお持ちなのだろうし、長く生き残ってゆかれるためには、強い負けん気もある意味、必要でしょう。でも、それだけでは長くやってゆけないのはここで言うまでもありません。厳しい競争社会の中で長く生き残ってゆくためには、当然、変化への対応力も求められてまいります。

 

そんなとき、レジリエンスという概念を知っておられて、それについての学びを積んでおかれたら、困難や試練への対処法もまた変わってくるのではないでしょうか? 今、漸(ようや)くビジネス界でもこのレジリエンス、だいぶ話題になってきておりますが(?)、芸能界の中でもこうした概念が広まって、この力を高めるようなケアも織り込まれていったらな、と思います。

 

 

 

最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

御本『自分を思いやるレッスン』のご紹介

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Jess BaileyによるPixabayからの画像

 

メンタルヘルスに興味・関心を持っていらっしゃるかたなら、この分野に関しても様々な御本が世の中に出ていることにお気づきかと思います。わたくしもここ最近また大きな書店の心理学関係のコーナーに足を運ぶことが多くなっております。それで、認知行動療法の、自分で出来るワークブックのようなものを幾つか購入いたしました。それ以外に、最近購入した御本の中で、『自分を思いやるレッスン』(岸本早苗さん:著、大和書房、2021年)という御本がございます。こちらの御本、まだ読み始めたばかりですが、とてもよいように思われますので、今日はこちらをご紹介させていただきますね。

 

こちらの御本、副題が「マインドフル・セルフ・コンパッション入門」と書かれています。この「マインドフル・セルフ・コンパッション」というのは、「他者へ向けるような優しさと理解を自分自身にも向けることで心身の健康や困難からの回復力(レジリエンス)を向上させる、実証的根拠のある心理プログラム」( Amazonさん の 『マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック』の紹介文より )とのこと。もう既にこの概念だけでものすごーく癒されます。

 

昨日もこの『自分を思いやる……』の中に書かれている「スージング・タッチ」(「やさしくいたわるように自分の身体に触れること」、同54ページより)を少しだけ試してみたのですが、もうね、なんというか、それだけでも、これまたものすごく癒されました。たとえ、自分自身の手であったとしても、やはりあたたかな手が自分の身体に触れる、ということは、こんなにもやすらぎをもたらすものかと。

 

ただでさえ普段から過緊張で、心のやすまるときなどないようなわたくしが、ほんのつかの間でも、自分自身の手のあたたかさによって、ものすごく癒されたのです。これからこの御本にそって、エクササイズをひとつずつやってゆけば、今、わたくしが抱えている途方もないくるしみも、少しずつでも癒されていくんじゃないかな? そんな希望が持てました。

 

他にも、この御本には、自分への思いやりを示す方法が沢山掲載されています。ただでさえ自分に厳しいことの多いわたくし達人間です、少しは自分をほわーっと緩めることも必要なのですよね。いえ、「少しは」どころか、自分が納得ゆくまで、沢山そうした時間をとってあげたいものです。

 

こうして自分に愛を注ぐことは、何も怠惰な人間をつくりだすわけではありません。寧ろその反対だとこちらの御本『自分を思いやる……』にもそう書いてありました。

 

「セルフ・コンパッションを学ぶことで、他の人に対して思いやりをより持てるようになりますし、逆境から立ち直る力や、目標を達成するためのモチベーションが高まるなど、自分の内側のリソースが育ちます。」

(『自分を思いやるレッスン』、3ページより)

 

ともすれば、なんでもかんでも、自分なんてすっ飛ばして、とにかく日々のことに追われて過ごしているのが、今の日本社会の大人たちではないでしょうか? そんな大変いそがしい毎日の中で、心をすり減らしてしまい、生きる喜びが失われてゆくのは非常に勿体ないことです。セルフ・コンパッションのような概念が日本にももっともっと広がって、社会の常識のひとつになるくらいになればよろしいですよね。

 

これは、勿論、芸能界の方々にも当てはまることです。ただでさえおいそがしい芸能界の方々こそ、こうしたセルフケアの時間が何よりも必要です。というか、ご自分のケアに使う時間を必須、ということにしていただくくらいで丁度いいのではないか? と。定期的に専門家のかたのもと、ちゃんとご自身をケアしていただくことが芸能界の常識になりますように。そのためにも、まずは一般社会に居るわたくし達から意識を変えてゆく必要がありますよね。さて、では、貴女はご自分のお心の健康のために、どんなケアをなさいますか? 是非一度立ち止まって、一度、考えてみられてくださいませね。

 

そう、普段から敢えて「セルフ・コンパッション」だなんて思わなくても、普段のあらゆる一挙手一投足に、日々の言動に、自らの思考全てにおいても、ご自身への愛と思いやりが豊かに広がってゆきますように。愛を与えるということは、すなわち、強さです。幸福の基礎となる、とても大切なものです。どうかおひとりびとりがご自分への思いやりに溢れ、ひいては、おひと、そして、社会全体へとあたたかな輪が広がってゆくことを願って止みません。

 

最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。