芸能界におけるメンタルヘルスケアの広がりを求めます

芸能界で働く全ての方に対するメンタルヘルスケアがより充実したものとなりますように

ORICON NEWSさん の記事 "芸能界で相次ぐ自死、芸能人のメンタルケアと「自らを守る」当事者団体の必要性" 2020.10.16 より その3

前回の post に引き続き、今回も ORICON NEWSさん の記事 "芸能界で相次ぐ自死、芸能人のメンタルケアと「自らを守る」当事者団体の必要性"(2020.10.16)、こちらを参考にさせていただきつつ、わたくしが思うところのことを書かせていただきたく存じます。

 

 

前回の post では、 日本エンターテイナーライツ協会』様 が昨年の秋に出された 【声明】芸能人の自殺について について取り上げさせていただきました。

 

今回は上記 ORICON NEWSさん の記事の中でも取り上げられている " 芸能人がさらされやすい、「非常に高度なストレス」" について考えてみたいと思います。

 

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同記事の中で、以前もご紹介させていただいた日本エンターテイナーライツ協会』様の佐藤大和弁護士はこのようにおっしゃっておられます。

 

「具体的には、芸能活動そのものから発生するストレスだけではなく、私生活上の制約に伴うストレス、誹謗中傷によるストレス、週刊誌等による名誉毀損・プライバシー侵害報道によるストレスなど他の職業と比較しても多くのストレスがあります」

 

「非常に高度なストレスにさらされやすい業務であるにもかかわらず、ストレスをケアする体制が整っていないため、芸能界の方々は周りに相談をしにくく、ストレスを溜めやすい環境にあります。そのため私たちは、芸能人に対する定期的なメンタルケアが必要だと考えているのです」

 

(いずれも同記事より、佐藤弁護士様のお話)

 

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一説によれば、わたくしが大好きな春馬さんもご存命中、MC を務めておられた NHKさん の番組、「世界はほしいモノにあふれてる」の収録現場で、おひとの視線がご自分に集まるのを避けてほしがってらしたという記事を読んだことがございます。個人的なことをお話しさせていただけるなら、わたくしも実はおひとの視線がかなり気になるタイプでございまして、必要なときは別として(そこらへんは簡単に割り切れる)、それ以外の場では出来るだけ存在を消していたいな、と思うタイプの人間でございます。

 

 

芸能人のかたにとって、お名前が売れて、人々にご自分の存在が広く認知され、人気が出ることはとてもうれしいことでしょうし、お仕事上必要不可欠なことです。でも、それは裏返せば、いつもつねにおひとの目にさらされている、ということになります。そのストレスたるや、計り知れないものがあるのではないか? と一般人のわたくしなどは思うのですよね。

 

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そのほかにも「お名前が売れていらっしゃる」「有名な存在であるがゆえの負荷」というものが多分にございます。まぁ、これは政治家の方々や有名なスポーツ選手のかたなども同じだとは思うのですが、とにかくお名前が世の中に広く知られていらっしゃるかたというのは、そうでないかたに比べて、日常の一挙手一投足に注目が集まり、何かちょっとでも不都合があると、批判も簡単に集まりやすい。そのプレッシャーたるや、相当なものがあるのではないでしょうか? (皇族の方々におかれましては、改めてここで申し上げるまでもなく)

 

それを「有名税」という言葉で片付けるのはあまりに簡単なことです。光が濃ければ、その分、闇も深い。一般のビジネスに比べて大きなお金が一瞬にして動くことも多いであろう芸能と言う世界では、光を集めれば集めるほど、その分、闇……というか、影も重く濃いものになりがちだと思われます。だからこそ、しっかりとそこで働く方々が守られるようなーーせめて、わたくし達一般人が働くにあたって得られる権利と同じだけのものは得られるようになっていただきたいと心から願います。おひとりおひとりが本当に大切な、ひとりの人間であること、それを、たとえ芸能界と言えど、決して忘れてはならないとわたくしは思います。