芸能界におけるメンタルヘルスケアの広がりを求めます

芸能界で働く全ての方に対するメンタルヘルスケアがより充実したものとなりますように

こちらのブログを始めるにあたって

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三浦春馬さんが大好きでいらしたという向日葵のお花

PexelsによるPixabayからの画像

 

2021年7月18日。この日のことをわたくしはこれからも一生忘れることはないと思います。あの夏の日、いつもの暑い午後のお部屋でパソコンに向かっていたら、Twitter で流れてきた、ある方の訃報。最初は「え? 誰?」、そう思って、それがわたくしが知っている「あのかた」とは到底結びつきませんでした。でも、ほどなくして、その「誰?」が「!?」に変わり、すぐに Yahoo! ニュースのサイトに飛んだんだっけな……。そして覚えた衝撃と言ったら。今もあの日のことを思いだすと、胸がくるしくなります。

 

飛ぶ鳥を落とす勢いでますます活躍の幅を広げていっておられたに違いない、若手人気俳優・三浦春馬さんの突然のご逝去は文字通り、わたくしの人生を根底から覆しました。もともとそれほど日本の芸能界に興味があったわけではありません。若かりし頃にハマったアイドルさんだって、特にいらっしゃいませんでした。それまで、もう10数年以上、ずっと韓国のドラマや映画にハマっていて、日本の芸能界のことにはあまり興味・関心もありませんでした。

 

そんなだったから、彼が突然この世を旅立たれるまで、春馬さんのことは殆(ほとん)ど何も存じ上げませんでした。ただひとつだけ言えたのは、若い芸能人さんの中で稀に見るオーラの綺麗なかただな、といった印象を持っていたこと。ほんと、それだけでした。彼がご出演されていた御作品も、4月のお生まれでいらっしゃったことも、茨城県のご出身でいらしたことも、他にもほんと、彼についての情報は殆ど何も存じ上げなかった。そんなわたくしが、彼がご逝去された日、ものすごい衝撃を受けたんです。そして、片っ端からウェブ上のありとあらゆる彼の記事などを読み始めました。そこで知ったのは、本当に真面目であたたかく誠実なお人柄、とても好青年でいらしたということ。そこでわたくしはもう、すぐ、春馬さんのファンになりました。芸能界に、しかも今どきのお若いかたの中に、こんなにも立派なかたがいらしたんだ……! いい意味で、頭をがっつーん! とやられたわたくしは、その日以来、所謂(いわゆる)「春馬沼」の住人になってしまったのです。

 

それからもう、どれだけ泣いても帰ってこられない彼を想っては泣いてばかりで。あの日以来急にファンになったわたくしでさえ、あんなにもものすごく泣いたのです。彼と近しい間柄でいらした方々、スタッフの方々、彼とお仕事でご一緒された方々、本当に実際に「三浦春馬さん」という御方を知っていらっしゃった方々は、どれほどのかなしみを覚えられたことでございましょうか。そして、わたくしのようにご逝去後、急にファンになったのではなく、長年ずーっと彼の熱心なファンでいらした方々の喪失感たるや、もうわたくしなどからすれば想像がつかないものです、きっと。それほどまでに春馬さんのご逝去は多くのかたに衝撃を与え、同時にものすごいかなしみを引き起こすこととなったに違いありません。これは彼の熱烈なファンであるわたくしでなくとも、きっと多くの方々にとって想像がつくところのことではないかと思います。

 

春馬さんが突然旅立たれてから暫(しばらくして、女優の芦名星さん、竹内結子さんも突然自らこの世から旅立たれました。そのほかにも、昨年は本当に多くの芸能人さんが自らこの世を去られました。春馬さんがお亡くなりになられたことがひとつの引き金になったのでしょうか? 詳しいことはわたくしにはわかりません。それでも、昔から芸能界で生きていらっしゃるかたの中で、自らこの世を去ることを選ばれるかたはいらっしゃいましたよね。いえ、芸能界でなくとも、わたくし達が生きている社会にはそうした方々が、かなしいことに沢山いらっしゃる。けれど、特に芸能界ほどの大変競争の激しい世界で生きていらっしゃる方々のお心の健康を考えることは、そうした世界から、日常を生きてゆくにあたっての活力をいただいている、わたくし達一般人も考えることが必要なのではないかな? わたくしはそう思います。

 

最近は世の中が随分変わったのか、昔に比べたら、芸能界というひとつのキャリアから、また別の道へと進まれる方々も増えてまいりました。また、特にお若い世代の方々におかれましては、旧来の芸能界の常識といった範囲を超えて、自ら独自の道を模索される方々も増えてきているように感じております。

 

けれど、いかんせん、芸能界、です。普通の産業界以上に、そこでお仕事をなさる方々のお心の健康について考えてゆかなければならないのではないか? それはたとえ「外野に居る、一般人のわたくし」とて、その芸能界から沢山の恩恵をいただいている者のひとりとして、決して無駄なことではないと思います。

勿論、芸能界の表舞台で活躍なさっておられる方々のみならず、そうした方々を支えていらっしゃるスタッフさんにもそうしたことは言えると思います。また、最近はスポーツ界にいらした方々のセカンド・キャリアを考える風潮も随分と増えてまいりましたよね? いつまでも一生ずっと芸能界にいらっしゃる方のほうが少ないでしょうし、「芸能界に属していらっしゃる方々が、次のキャリアをも含めて、人生全般でキャリアというものを考えてゆかれること」もとても大事なのではないでしょうか? 

 

話が広がってしまいましたが、こちらのブログでは、自分なりに「芸能界におけるメンタルヘルスケア」についての話題について書いてまいりたいと思います。そして、このささやかな試みがほんの少しでも何か、現在、芸能の世界でお仕事をなさっておられる方々にとってお役に立つものになることをーー身の程知らずの、大それた願いだと思いますがーー祈ります。

 

なにぶん、芸能の世界になど全く縁のない一般人でございますので、わたくしが書くことなど、たかが知れているかもしれませんが、少しでも何か、芸能界におけるメンタルヘルスケアについてご興味・ご関心をお持ちのかたに読んでいただけますなら、幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。